◎快刀乱菅を断つ

読売新聞の西岡論文は、わけのわからん政治家ロジックを一切使わず読者を意識した理解しやすい日本語になっていることがまず、素晴らしい。論旨も非常に明快、「菅、あんたは無能だからとっとと辞めろ」。これほど核心を突いた、それも政治家が書いた論文も珍しい。これについては一読瞭然、ここでまたさらにぐじゃぐじゃ言うのは議長に失礼だし、そもそも僭越だろう。

それより問題なのは…野党自民党だ。谷垣逡巡はいったいなにをちんたらやっとるんだ。自民党内からは1次補正予算成立直後の不信任案提出を求める声があったのに慎重に見送り。6月1日に菅直人首相のサミット報告を兼ねた党首討論が予定され福島第1原発事故の対応などを徹底追及し、不信任案提出の動きを加速させるそうだが、議長が「サミットへ行かせるな」と強力極まる援護射撃をしているのに、いったいなんなんだ、6月1日ってのは。この期に及んでどっから慎重とか加速なんて言葉が出てくるのか理解に苦しむ。大島理森副総裁ですら「野党の責任として内閣不信任決議案を出さざるを得ない場面がくる」なぞと呑気なこと言ってる。そんな場面はとっくに何回もきてたんだよ。このまんまでは、巧遅すら通りこして完全に手遅れ、絶好の機会をまたしても逃してしまう。

●この絵はいつものように「愛国画報 from LA」yohkanさんからお借りしています

谷垣逡巡のおかったるさをみてると彼の過去の発言についての印象も変えざるを得ない。たとえば先月末、補正予算案が衆院を通過した際に菅に向けた「お体に気をつけてがんばってください」ということば。最初はてっきり「近いうち必ず官邸から叩き出してやるから首洗って待ってろよ」という大皮肉だと思ってたんだけど、どうやら本気で労ったらしい…信じられない神経してるな、この総裁。自民党、くれぐれも谷垣おろしなんぞはじめんなよな、頼むよ・おい。いまそんなことやったら菅を狂喜させるだけってことぐらい理解してんだろうな、そんなことはあの馬鹿処理してからゆっくりおやりくださいまし。

それにしても菅早期退陣支持がたったの17.5%しかないってどうゆうこった、あれだけの目にあわせられたのに国民大多数はあの馬鹿支持してるっとことかよ、信じられん。どう考えてもこの数字がまったく当てになんない、完全な捏造でデータとしか思えない。

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